最高の3日間のうちの2日目@フェズ
アッサラーム・アレイクム!
フェズでの三日間….本当に、本当に、本当に………………………………..
た の し か っ た !!!
どんな風だったかというと、「ああ、辛いなあ」と思ったり、落ち込んだりすることが一度もない一日だった!
(いつもだったら一日4回は辛い、失敗した、と思ったり、一日に一回はなんかムシケラ(問題)が起こるのが日常(笑)
今回のフェズの旅も、リヤドを取りました!
フェズ、宿代….めっっさ安い。そもそもの相場が安い。やっぱりラバトとはちがうねえ。
二泊三日でなあ~~~~んと、130DH。(1300円)
「…まなみさん、またそんな安いところ泊まって…大丈夫なの…?」
「窓がガタついてたり、変なところなんじゃないの…?」
いいえ。違います。綺麗なところです。
クーラーもついているし、ベッドも2つ、シャワーだって、バスタブだって、付いている。
宿のご主人もスタッフもめちゃんこ陽気で面白いし、ミントティーもおいし~~い。
そして、到着後ぐっすり寝て、次の日。
世界一美しい門と言われる、「ル・ブール門」で友達のアスマーちゃんと集合
…の前に、近くのオールドメディナ(旧市街)で腹ごしらえのハリラ。
おいし~~~~~~~~い。
このおみせは、あたりだった!
ちなみに、モロッコは、客引きが超超超々うざい。
良いお店を選ぶこつは、客引きがしつこくないところを選ぶこと、と、地元民がいるところ。
この御店は男の子が客引きをしていたんだけれど、最初、声をかけられた時に、軽く断ったら、
それ以上何も言ってこなかった。
ということで、ここだ!!(笑)
と自分でかる~~くshow aroundしてから、戻ってハリラを。
ハリラは、いわゆるモロッコのお味噌汁みたいな感じ。
ラマダンの時には、モロッコでは、1番にこのスープを飲む。すごく滋養によ~~い。
トマトとスパイスと、たっぷりのお豆。とってもおいし~~い!
さ、ということで集合し、メディナめぐり。
はっきりいって、フェズのメディナ、自分で回ったら、全然わからなかった。
ただ、さすが、あすまーちゃんと妹ちゃんは地元民。
「何が欲しいの?」「バブーシュとお皿かな。」「そっか、じゃあ、いこう」
とずんずん進んでいく。
あつい….。フェズはラバトよりも南にある。南、ということはサハラに近いということ。ということは
あつい、ということ。
今日の最高気温は、42度。笑 えええ。ま、先週のメルズーガの48度よりましか。
暑くて半端無く汗がでる!まあ、いつものことだけど。
バブーシュやさんに着くと、お目当てのデザインが。でもなんか遠かった。汗だっくだくのぜいぜいになっているわたしをよそに、あすまーちゃんはわたしより細いのに、ケロっとした顔。
ここで、注意。モロッコのメディナ。値札はついていません。
値段は、「つくる」ものです。笑
すなわち、価格交渉が当たり前ということ。観光客はなめられるのでぼったくられます。
わたしは「観光客」ではない。
~以下、モロッコ滞在後、アクが強くなってきたまなみんさんと商人の値段交渉のやりとりを日本語訳にてお楽しみください。~
まなみん:このバブーシュいいね、いくら?(うわ~~どっちの色もかわいい~~ぜったいどっちも買おうと)
商人:100ディルハム(1000円)かな。
まなみん:まじかよ、高くね?(一足50くらいで買えるだろ)
商人:そうかな。当たり前だよ。
ま:いや、高いでしょう、高いって。ねえ、あすまーちゃん、高くない???(ギャーギャー騒ぐ)
あすまーちゃん:うん、まあ、高いかな。
ま:ほら、高い。はい、高いよ。こんなんじゃ…
商:じゃあ、どのくらい?80?
ま:いや、40。
商:だめだめ、80。
ま:いや、40。ぜったい40。
商:じゃあ75。それ以上は無理。
ま:はあ?もっとがんばってよ~~。わたし学生なんだよ?(ギャーギャー騒ぐ)
商:いや本当にむり。むり。
ま:わかった、もういい。終わり。さ~~~ようなら。(バブーシュを置いて去る)
商:いやいや、いやいやちょっとまってーな、じゃ、70は?
ま:うーん、40じゃないとなあ…
商:もうほんとうにこれ以上はむり。
ま:じゃあ….これとこれ、二足買ってあげるから、二足で100はどう?
商:う~~ん、いいよ。
~ということで見事に半額まで下がった!^^
交渉のコツは、自分の買いたい値よりもずっとずっと安い値で言うこと。そしてセットで、買うこと。
そして立て板に水のように話すこと、そして強気に出ること。
いや~この交渉を通して、自分の語学力と精神力?が上がったのがわかった。
あすまーちゃん曰く、「まなみちゃんは普通のモロッコ人よりも交渉が上手いです…わたしはいつも負けてしまいます…」
嬉しいお言葉。笑
その後、JICAの知り合いの方のお家へ!今日は、日本に留学するイスマーイールさんと、日本大使館に就職が決まったアミナちゃんのお別れ会&激励会。
そしてJICAの林さんのお宅でお料理のお手伝い!...を久しぶりに話す日本語で話をしながらしていたら…
….なんか気分が悪くなってきた…!めまいがするぞ!とりあえず立っているのがしんどい、トイレへ…
あれ、なんか気持ち悪い、吐く。
あれ、これはまさか…日本で救急車に乗るはめになったあれ(熱中症)と症状か…?
「あれ、まなみちゃん、なんか顔色悪くない?」
「ちょっとめまいが..」
「あれあれ、ちょっと横になりな~」とベッドへ。「氷枕あるからね~冷えピタも~」
マーシャアッラー….ここは日本…?笑
2分ほど横になって冷たいりんごジュースを飲むと、気分も良くなる。
やっぱり、熱中症だったんだ…うわあ,もうモロッコになれたと油断してた。
そういえば、水ばっかり飲んでいたな…ジュースを飲まないといけない。
30人くらいが集まった!一年ぶりに会う子たち、初めましての人たち。
本当に、本当に楽しかった!ずっとずっと笑いぱなしの3時間。
途中、歌も歌ってくれて、その美しさに感動。
そして
「まなみちゃん、ダリジャ(モロッコ方言)を上手に話しますね」との数々の声。
…なんと自分ではアラビア語のフスハーのしゃべりだと思っていたが、半分くらいダリジャだとのこと…
うれしいような、なんというか笑
「でもとっても上手でびっくりした」「顔が日本人なのに、中身がモロッコ方言で笑ってしまった」との声が。
そう言われると、嬉し~~~い。なんとまあ、嬉し~~~~~い。お世辞とわかっていても嬉しい。
もしかして、わたし、ちょっとずつ、語学力も進歩してるのかな。
こうやって、久しぶりに会う人たちと、彼らの言語で意思疎通できることが、とてもうれしい。
心で会話出来ている、この感覚があるからこそ、アラビア語が、外国語がやめられない。
機械や、英語を通して、話すのでは、この感覚は、得られない。
キラキラと煌く喜びが、ここにある。
もっと、もっと、もっと。
話せるように、伝わるように、伝えられるように、伝わってくるように、なりたい。
英語やフランス語や機械という架け橋をかけて中間地点で話すのではなく、寄り添いたい。
あと自分なりに、自分のペースで、一生懸命になろう。
本当の意味で、一心不乱に。
多分今までだったらこんなふうには考えられなかっただろうな。
点数を気にしたり、隣の誰かを気にしたり、両親に勉強していないと思われたくない、とか、
お母さんにだめなやつ、とこれ以上思われたくない、だとか。
そりゃあ、今も反射的にちょっと気にしてしまう時がある。
お母さんに、お父さんに、「認めて」欲しい、っていう気持ちがすごく強いんだろうな。
それは昔から、姉と比べられた(もしかしたら両親はそこまで気にしていないのに、自分が勝手に比べてすごく持っているだけなのかもしれない)劣等感を、そうじゃないよ、と一言言って欲しい、という気持ちが強いのだろう。
でも、かといっててきとーに、はいはいすごいすごいと言われても満たされなくて。(なんというめんどくさいやつなんだわたしは)
これは、弱さだと思う。
でも同時に、この「弱さ」があったから、ここまで来れたんだろう。
そういう意味で、すごく良い環境で、恵まれて、知らず知らずの内に育ってきたと思う。
強いお母さんが居て、強いおねえちゃんがいて、強いお父さんがいたからこそ、今があるんだろうな。
だってやっぱりお母さんの声を聞くと、安心するし笑 色々あるけどやっぱり大好きだし。
このお母さんだからこそ、こうやってこの国に来れている。
まあ、そんなところだ。(何がいいたいんだか)
マッサラーマ!
(気になるフェズ最終日に関してはまた次の記事で!)
今日の結論:
1.モロッコでは値段がないのが当たり前。交渉のコツは、自分の買いたい値よりもずっとずっと安い値を言うこと。そしてセットで、買うこと。立て板に水のように話すこと、そして強気に出ること。
2.モロッコ人とは体力が違います。あの人達と同じだとは思わないように。慣れに、油断は厳禁です。忘れた頃に熱中症。
水ばかり飲まないで、この国ではジュースを積極的に飲みましょう。糖尿病、とかじゃあなく、この国ではオレンジジュースは命の水。
3.強さと弱さは紙一重。
4.自分のペースを大事に、「自分の」目標を大事に。